官浪の文房具雑学~用箋挟編~

用箋挟(ようせんばさみ)とは、硬い板状のボードにクリップを付けて、そのクリップで紙類を挟んだ状態で使用する文房具のことです。昔は「手板」とか「板っパチ」とも呼ばれていましたが、最近では「クリップボード」という呼び名が多く使われています。この用箋挟は、主に立って歩きながらボードを下敷きにして、挟んだ紙に筆記する用途で使用されています。たとえば。工事現場、工場、病院などの現場や、野外での測量や生態調査、地質等の実地調査、アンケート調査、スポーツ大会などの記録に使われています。また、昔から回覧板としても馴染があるとか思います。サイズはA4やB5サイズが多いですが、飲食店では注文の伝票への書き込み等で、A5やB6の縦長サイズのものが使われています。この用箋挟は発売から何十年も経過した現在も形状は全く変わっていません。紙一枚から数十枚までの書類を、同じ圧力ではさみ込む綴じ具が魅力的です。紙クロス貼りのものは、ボール用箋挟と呼ばれています。安価で使いやすのですが、直射日光を浴びると反ってしまうという難点もあります。作業別に色分けする場合には、ABS樹脂製のカラー用箋が使われます。また、食品業界ではサビや衝撃に強く、耐水性・耐食性に優れたアルミやステンレス用箋挟も発売されています。クリップ部分がプラスチック製のものもありますが、金属製のクリップの方がより多くの書類を挟めます。クリップの代わりにネオジウム磁石を採用した用箋挟「レオグリップ」がライオン事務器より発売されています。また、「リベルテ」は片手が簡単にとじ具が開けられるユニバーサルデザインのレバー式用箋挟です。用箋挟で書類に記入する場合には、上向き筆記ができインクに空気が入らない加圧式ボールペンの使用を推奨します。 ‘

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