官浪の文房具雑学~オーバンド編~

バラバラのものを束ねる、お菓子の袋の口を締める際に使う「輪ゴム」。私たちの生活の必需品とも言うべきものですね。「オーバンド」という名前をご存じでしょうか? その名前の由来は、輪ゴムの王様であることからの説や、「Oh! これこそ本当のゴムバンドだ!」という説などがありますが真相は明らかではありません。製造しているのは、大阪市西成区に本社を置く㈱共和です。そのお馴染みの「オーバンド」は誕生して約100年というロングセラー商品です。輪ゴムは19世紀にイギリスで開発されたといわれていますが、日本で作られるようになったのは20世紀に入ってからです。1917(大正6)年 奥田護謨工業所(現:共和)の西島廣蔵氏が、紙幣を束ねる用途として、自転車のタイヤチューブを輪切りにしたものを開発したことが「輪ゴム」のはじまりです。その頃の輪ゴムは伸びが悪く、色も黒色のものでした、西島廣蔵氏は研究に研究を重ね、世界で初めてとなる「熱加硫方式」を用いての輪ゴム製造に成功しました。質の高い天然ゴムを使用することで、しなやかに伸びる最高品質の、お馴染みアメ色の輪ゴムが誕生しました。1953(昭和28)年に「オーバンド」が商標登録されました。発売したパッケージは今もその頃とほとんど変わっていません。このパッケージはメンソレータムの看護師姿の少女のデザインでも知られている近代日本を代表するグラフィックデザイナーの今竹七郎氏がデザインしました。そんなインパクトのあるパッケージデザインの効果もあり、オーバンドは大ヒット商品となりました。国内で一日に一億本使われるという輪ゴム。現在も国内シェアは半分以上を占めています。最近では、オーバンド缶入りも発売されています。また、シリコンでできた輪ゴム「凛としたバンド」や巻きつけて、引っかけるだけのバンド「たばねバンド」などの新しいゴムバンドも多数発売されています。

 
 
 
 
 

バラバラのものを束ねる、お菓子の袋の口を締める際に使う「輪ゴム」。私たちの生活の必需品とも言うべきものですね。「オーバンド」という名前をご存じでしょうか? その名前の由来は、輪ゴムの王様であることからの説や、「Oh! これこそ本当のゴムバンドだ!」という説などがありますが真相は明らかではありません。製造しているのは、大阪市西成区に本社を置く㈱共和です。そのお馴染みの「オーバンド」は誕生して約100年というロングセラー商品です。輪ゴムは19世紀にイギリスで開発されたといわれていますが、日本で作られるようになったのは20世紀に入ってからです。1917(大正6)年 奥田護謨工業所(現:共和)の西島廣蔵氏が、紙幣を束ねる用途として、自転車のタイヤチューブを輪切りにしたものを開発したことが「輪ゴム」のはじまりです。その頃の輪ゴムは伸びが悪く、色も黒色のものでした、西島廣蔵氏は研究に研究を重ね、世界で初めてとなる「熱加硫方式」を用いての輪ゴム製造に成功しました。質の高い天然ゴムを使用することで、しなやかに伸びる最高品質の、お馴染みアメ色の輪ゴムが誕生しました。1953(昭和28)年に「オーバンド」が商標登録されました。発売したパッケージは今もその頃とほとんど変わっていません。このパッケージはメンソレータムの看護師姿の少女のデザインでも知られている近代日本を代表するグラフィックデザイナーの今竹七郎氏がデザインしました。そんなインパクトのあるパッケージデザインの効果もあり、オーバンドは大ヒット商品となりました。国内で一日に一億本使われるという輪ゴム。現在も国内シェアは半分以上を占めています。最近では、オーバンド缶入りも発売されています。また、シリコンでできた輪ゴム「凛としたバンド」や巻きつけて、引っかけるだけのバンド「たばねバンド」などの新しいゴムバンドも多数発売されています。

Pocket