官浪の文房具雑学~ペーパーカッター編~
ペーパーカッターとは、紙を細断する裁断機のことをいいます。個人の手作りカード作成やプリントアウトした写真の裁断や、事務所や商店などでの少量の紙の裁断から、企業や学校で使用する何百枚もの大量の書類を裁断する電動裁断機など、様々なペーパーカッターがあります。ペーパーカッターには、押し切り式とロータリー式があります。押し切り式は、紙を押え上から刃を下げて切り落とすいわゆるギロチン式です。切る所が見えやすいので、狙ったところを裁断できます。しかし、刃が勝手に下がって指を挟むなどの怪我も多いので、最近では持ち上げた刃が急に下がるのを防ぐ「安心ロック」や、用紙を押える手を守る「サポート板」を付けるなどの安全装置が付いています。昔はこの押し切り式が主流でしたが、近年はロータリー式の需要が増えてきました。ロータリー式カッター(ディスクカッターともいう)は、円盤状のカッターを付けたスライダーを前後させるだけで簡単に裁断でき、コンパクトかつ簡単安全に使える手軽さが魅力です。円盤状のカッターは丸刃とミシン目刃を付け替えることもできます。裁断時にのりやテープが付きにくいフッ素コートを採用した刃や、切り味耐久性のあるチタン刃も使用することができます。押し切り式に比べ、やや裁断枚数は劣りますが、最近では40枚まで裁断可能なものも発売されています。今話題の裁断機としては、プラスから発売の「ハンブンコ」。紙を両端から挟むガイド機構のWゲージを搭載し、誰でも簡単に書類や紙を半分に切ることができ、大ヒットしています。個人や商店でのカードやPOP作成の裁断には、机を傷つけないカッティングマットで手を守るガード付き定規がセットになったオルファ「セーフティカッターメイト」も手軽に使えて人気です。