接客の”心”

「走り続ける文具屋さん」12月号のお店紹介コーナーで紹介させていただいた洋菓子店。ここは、もともとは全く知らないお店でした。10月のある日、杭瀬の料理店の店主と飲んでいた時、「12月のお店紹介はどこか決まってますか?」という話になった。「決まってなかったら、かわいいケーキ屋さんがあるから是非紹介してあげてほしい」とのことで、快く引き受けました。11月にまずはお店の雰囲気を確かめるために、ケーキを買いに行きました。JR尼崎からはちょっと遠く、住宅地にポツンとある洋菓子店なので、車で走っていても目立たない場所にありました。店の外観はカワイイひよこさんが飾られていました。そして、店内へ。「いらっしゃいませ」と女性スタッフ2人が明るく応対してくれました。初対面にもかかわらず、親近感があふれていました。エクレアを注文してから、「実は走り続ける文具屋さんの紹介をしたいと思っているのですが・・・」と切り出すと、「はい、承っております! どうぞよろしくお願いします。」とのこと。お店の話、ケーキの話などいろいろお聞きして、お店のオーナーそしてスタッフの方、全員が洋菓子を大好きでお客様にケーキで楽しさを味わってほしい! という心が伝わりました。こんなに居心地がいい洋菓子店は初めてです。ケーキを買う予定ではなくても、思わず買いたくなるそんなお店でした。これからもずっとお付き合いしたいと思っています。その洋菓子店「ひよこのケーキ屋」さんで、昨日自分のバースデーケーキを買いました。たんじょうびおめでとう のチョコプレートをプレゼントとしていただきました。ありがとうございました。

本田盛文堂尼崎も11月から店舗をリニューアルして「Stationery HONDA」として新たにリニューアルオープンしました。この文具・文具雑貨店にも女性スタッフが2名います。手前味噌の話で申し訳ございませんが、ふたりとも大の文房具好きで、大変勉強熱心です。インスタグラムにて投稿している内容を見て、いつもこちらが学ばせていただいています。そして、来店されたお客様に対しての応対もいいですね。また買いに来たくなるような応対です。そして何と言っても「お客様が何を求めて来店されたのか」を的確に判断していることです。このペンを使うことによってどれだけ快適な事務作業ができるか、手帳に書き込むにはこのペンがおススメですなど・・・ それは単に商品を「売る」ことではなく、その人にとって最善のものを紹介するということです。そしてギフトの場合も贈る側の人、贈られる側の人両方の「笑顔」を想像しながら接客しているように感じています。これはお店にとってもお客様にとっても嬉しいことです。昔、ジャパネットタカタの社長であった高田明さんはテレビやラジオの通販で、「お孫さんや田舎にいるお祖父さん、お祖母さんの喜ぶ顔を想像しながら、その商品に惚れ込んで紹介することが大事なんです」と言っておられました。お店の接客は、自店の商品に惚れ込んで紹介することが大切だと思います。その熱い思いはきっとお客様に伝わるものだと思います。「ひよこのケーキ屋」さん、そしてこの文具店のスタッフに「接客」の心を学ばせていただきました。

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