官浪の文房具雑学~野帳編~
最近はいろいろな昔からある文房具がブームになることが増えてきました。「測量野帳」もその一つですね。自分で線を引いてのカレンダー、旅先での思い出を貼り付けてトラベラーズノートにしたり、シールやマスキングテープでカスタマイズするなど、自分のスタイルに合わせてオリジナルの使い方をされている人が多くなりました。この「測量野帳」は1959年にコクヨから発売され、すでに60年前から販売されている超ロングセラー文房具です。もともとは、屋外での作業に適した片手で持って筆記できる、耐久性のある硬い表紙、作業服のポケットにすっぽりと入る大きさなど測量士や測量技師のために作られたものです。測量野帳は大きく分けて3種類あります。①レベルブック(LEVEL BOOK) 水準儀を用いた測量をするために開発された野帳で、左ページがレベルを記入しやすいマス目で、右ページはメモに使いやすい6mm罫になっています。②トランシットブック(TRANSIT BOOK) トランシットという角度を計測するために開発された野帳です。左ページはマス目のフォーマット、右ページは更に細かいマス目になっています。③スケッチブック(SKETCH BOOK) 3mm方眼罫で、自由に書き込みができる野帳です。最近皆さんがカスタマイズしているのは、このスケッチブックです。測量野帳は発売当初から、デザインは変わっていませんが、最近 鮮やかなカラーで鮮明に目立つタイプの「ブライトカラー」が誕生しました。表紙がオレフィン系樹脂カバー付きで、中紙も樹脂ベースの合成紙(ユポ紙)を使用している耐水タイプもあります。屋外や雨天などのハードな現場にも適しています。最近の野帳ブームでコクヨの「トライストラスム」ブランドなどの可愛い野帳も多数発売されています。サイズバリエーションも増えて、様々な使い方で「測量野帳」をステキにご活用ください。