官浪の文房具雑学~共栄プラスチック㈱編~

「ORIONS」のブランドで名札、下敷き、定規、アクリルケース、クリップ、ルーペなどのプラスチック製品文具のトップメーカーである「共栄プラスチック」。先日、大阪市天王寺区にある本社に伺い、いろいろ貴重なお話を聴かせていただきました。会社のキャッチコピーは「あったらいいなをカタチに」です。あったらいいな、あっ!! こんなのほしかった、というユーザーの声をカタチにしてお届けすることを心がけておられます。1941年 大阪市生野区で「共栄セルロイド工業」として創業し、文具・事務用品の製造・販売を開始されました。当時は卓球のピンポン玉も作っていたそうです。1950年に共栄セルロイド工業株式会社を設立され、1960年に現社名の「共栄プラスチック株式会社」に社名変更。1961年には「ラミネート式スーパー定規」で特許を取得されました。その後も様々なアイデア商品を開発されています。まさに背骨のように自由自在に曲がる万能クリップ「せぼね君」は、プライスカードや作品展示、メモキープなどの用途で、店頭などで今でも愛用されているロングセラー文具です。2011年には省エネで明るい輝きのLEDライト付き手持ちルーペ「スウィングルーペ和柄」を発売し、文紙MESSE優秀賞を受賞されました。同じ年に、縦目盛り・ゼロスタートの「カラー直線定規シリーズ」、翌年の2012年 には辞書や新聞など細かい文字の行を見やすく拡大する「カラーバールーペ」。これはこんなのほしかった!との声から誕生したヒット商品です。最近のヒット商品としては、「書き心地」に究極にこだわった下敷きの進化型Kiwamiシリーズ「ライティング下敷」と、「測る」に究極にまでこだわったアルミ定規「左右利き手対応アルミ定規」が発売され、大好評となっています。ライティング下敷は、万年筆・ボールペン・シャーペン・筆ペン・鉛筆等どんな筆記具にも、今までの下敷では感じたことのない書きやすさが体感できます。また、左右利き手対応アルミ定規は、右利きと左利き両方の利き手に対応し、究極の目盛り全長精度±20μ以下の高精度定規です。製造・販売の基本コンセプトは、1.デザインや品質を重視したオンリーワン商品 2.従来から親しまれているロングセラー商品 3.別製品にも力を発揮することです。「あったらいいなをカタチに」を合言葉に、プラスチック文具のトップメーカーとして飛躍を続ける「共栄プラスチック」さん。益々のご発展を祈念いたします。

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