先日、スタンプ、朱肉などの印章用品のトップメーカーであるサンビー株式会社を訪問させていただきました。1921年(大正10年) 奈良市で印材製造業として山本仙治氏が創業。印材や付属品の製造をされていたそうです。1938年(昭和13年) に合資会社山本仙治商店が設立されました。1961年(昭和24年)に、サンビーの商標で「回転ゴム印」を製造販売し、今でも愛用されるロングセラー商品となりました。その後に商標の「サンビー」が1981年(昭和56年)に社名となる訳ですが、その社名の由来は、Best (より良く)・Benefit (より便利に)・Beauty (より美しく) の『3つのB』の理念から生まれたようです。末永くサンビーの製品を愛用してほしい、との思いが込められています。1987年(昭和62年) に数字や英字、記号などの単品スタンプを組み合わせて連結できるスタンプ「エンドレススタンプ(1号)」がグッドデザイン賞を受賞されています。このエンドレススタンプは、ワンタッチで連結ができ、切り離しも自由自在です。軽くソフトな力で濃度の高いシャープな印字ができ、キレイに捺印することができます。その後も、様々な印章関係の優れた製品が発売されました。書類の作成や情報管理で必要不可欠となった「日付管理」に、まわりを汚さずにキレイに情報管理ができるスタンプのいらない浸透式データ印「クイックデーター」や「プチコール」もヒット商品です。また、サンビーの代表的製品である「テクノタッチ回転印」は多頻度の捺印でも印字が鮮明という優れた性能を持った商品です。サイズも豊富で別製印の対応もでき、オリジナルの回転印を製作することができます。浸透式のネーム印といえば、シヤチハタ製のXスタンパーが有名ですが、スタンプ台を使わず約3000回の鮮明な連続捺印が可能な「クイックネーム」は、基本的にどんな氏名でも既製品として作成できるのが嬉しいですね。その他朱肉やスタンプ台、印箱に至るまで印章関係はすべて揃います。そして、最近の文房具ブームに伴い、消しゴムはんこ作家ericさんとのコラボ商品「eric日付印」や「eric浸透印」などの製作にも力を入れ、文具女子博などで大好評になっています。スケジュール帳やノートに捺して楽しむワクワク感が、女性の心をわしづかみしているようです。「脱ハンコ」が進む現在において、「ハンコを捺す」ということを楽しんでもらえれば、との思いから、素敵な作品を創作されている作家やアーティストとコラボし、『ハンコを捺す』という魅力を発信されています。創業102年を迎えられた、サンビー株式会社さんのますますの商品開発と、更なる発展を心よりお祈り申し上げます。

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