官浪の文房具雑学~デジカメ編~

デジタルカメラ(デジカメ)とは、撮像素子で撮影した画像をデジタルデータ化して記録するカメラのことをいいます。世界初のデジカメは1975年(昭和50年)コダックによって発明されました。画像サイズは100×100の10.000ピクセルでした。その後、アナログで記録を行う「電子スチルビデオカメラ」として1981年(昭和56年)にソニーから試作後に製品化した「マビカ」や、初の販売製品としてはキヤノンの「RC-701」が1986年(昭和61年)に発売されました。しかし、この製品はシステム一式で500万円という価格で一般向けには至りませんでした。画像をデジタルで記録する初の一般向けのカメラは、1988年(昭和63年)に富士写真フィルムから「FUJIX DS-1」が発表されたが、発売には至らず、同じく富士写真フィルムから初のフラッシュメモリーを採用した「FUJIX DS-200F」が1993年(平成5年)に発売されました。1995年(平成7年)カシオ計算機から発売されたデジタルカメラ「QV-10」は、撮った画像をその場で確認できる液晶モニター付きで25万画素というモデルで、しかも65,000円という破格の値段で発売されたことにより、デジカメの存在と利便性を広く一般に認知させて、歴史に残る大ヒットモデルになりました。また、QV-10はパソコンに画像を取り込める機能が付いていて、当時はWindows95がブームで、一般家庭にパソコンが普及し始めた頃であり、PCに画像を取り込むことが広く認知されました。このカシオQV-10の発売を皮切りに、カメラメーカーやフィルムメーカー、電気機器メーカーがデジタルカメラ事業に加わり、メーカー同士の画素数競争や小型化競争などが激化し、価格も下がったことにより2005年(平成17年)には、フィルムカメラとデジタルカメラの販売台数が逆転しました。しかし、近年はカメラ機能を持つスマートフォンに押されて、苦戦しています。その中で、デジタル一眼レフは最近でも根強いファンを持っています。これからのデジカメ市場はどうなるのでしょうか?

Pocket