官浪の文房具雑学~蛍光ペン編~
教科書や参考書の大事な部分にマーキングする時に使う『蛍光ペン』。受験生には欠かせない文房具のひとつですね。また、ビジネスでも書類整理、商品ピッキング、名簿のチェックなどさまざまな場面で使われています。この蛍光ペンの歴史はというと、今から約40年前、ドイツの筆記具メーカー「スタビロ」社の4代目社長グンター・スワン・ハウザー氏が訪米した時、学生がフエルトペンで教科書を塗っているのを見て思いつき、世界初となるスタピロボスが誕生。日本ではトンボ鉛筆の「暗記ペン」が日本製初と言われています。蛍光ペンと言っても夜間に光って見えるわけではない。サインペンのインクより明るい色調の染料を使用しているため、発色がよく光って見えるペンです。蛍光ペンにもいろんな種類がありますが、ハンディラインS(ぺんてる)は、キャップの開け閉めをすることなくマーキングできる便利なノック式蛍光ペンです。また、テキストファーゲル(ステッドラー)は、液体ではなく固形のクレヨンのようなヌルッとした書き心地で、数日間キャップを開けていても乾かない優れものです。プロパスウインドゥ(三菱鉛筆)は、線の引き過ぎを防止する窓がついているので、止める位置を確認しながら引くことができます。また、後から消したいという場合に便利なフリクションライト(パイロット)は擦ったときに生じる摩擦熱で消すことができます。 蛍光ペンで書き込んだ書類をコピーするとマーキング部分が薄くグレーに写りますが、黄色の蛍光ペンだけはコピーしても写らないので、書き込んだ部分を写さずにコピーしたい時は黄色の蛍光ペンを使うといいですね。