官浪の文房具雑学~紙めくり編~

事務作業での書類や伝票をめくる時に必要な文房具として、指サックやスポンジケースなどが多く使用されています。指サックは、果物の収穫時に軍手の上から指を保護するために、ゴムのサック状のものをつけ始めたことから始まるといわれています。後には紙めくりの文具として使われだし、電子製品などの組み立て作業に指や汗、油などから製品を保護する道具としても多く使われています。発売当初は、皆さんがお馴染みのオレンジ指サックやアメ指サックが主流でしたが、緑ゴム製で通気穴があるフィンガーキャップも登場しました。近年は、オシャレで事務作業を楽しもうという観点から、臭いがつかないシリコンゴムを採用した指にフィットする可愛いリング状のメクリボンがデビカから、またコクヨからはメクリン、プラスからはメクリッコ等が発売されています。それまではどうしても指がムレていましたが、このリング状ならムレにくいので好評です。直接指に貼るタイプのすべり止めシールペタリットもベロスから発売されています。また、銀行や役所などでは、スポンジケースが紙めくりとして利用されています。スポンジはキメの細かい天然海綿を使用したものや、デビカのウッドスポンジケースは天然素材である木材の繊維を採用され、切手ぬらしなどにも活用されています。また、紙めくりが指先を荒らさず、ムレずにスムーズにできるクリーム状のノンスリップ(ヤマト)もいいですね。昔は紙めくりの地味な文房具でしたが、最近は“仕事中もオシャレしたい”のニーズを採用したさまざまな紙メクリが誕生していますね。

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