官浪の文房具雑学~多機能ペン編~

以前の文房具雑学ボールペン編で書きましたが、ボールペンの歴史は1940年にハンガリー人のビーロー・ラースローによって世界初のボールペンが完成しました。その18年後の1958年にドイツの文具メーカー「ヴァルドマン」が初めて2色ボールペンを開発したのが多色ボールペンの起源とされています。その発明をヒントに日本では、1964年にゼブラから3色ボールペンが発売されました。そして、1977年にシャーペンとボールペンを一体化した新商品「シャーボ」を発売し、「右に回すとシャープペン、左に回すとボールペン。1本で2本分!」のキャッチコピーCMで大ヒット商品となりました。その後、シヤチハタなどから印鑑付ボールペンが誕生し、多機能ペンというジャンルで人気を集めています。また、自由に選んで自分だけのペンが作れるハイテックCコレト(パイロット)やスタイルフィット(三菱鉛筆)などは女子学生に大人気の多機能筆記具です。多色ボールペンとしては、青・赤・緑の3色ボールペンの活用法を解く、齋藤孝氏著「3色ボールペン情報活用術」がベストセラーになり、パイロットから黒色のない青・赤・緑の齋藤メゾット3色ボールペンも発売されました。情報を読む時に、客観的に見て、最も重要な箇所に「赤」のライン、客観的に見て、まあ重要な箇所に「青」のライン、主観的に見て自分が面白いと感じたり、興味を抱いた箇所に「緑」のラインを引いたり、丸印で囲むことによって、情報が整理しやすく書類を活用する「脳内整理術」ともいうべき活用術です。こういった多機能ペンを最大限に活用し、勉強やビジネスの効率化を図りたいですね。さて今後、更なる進化したどんな多機能ペンが誕生するのでしょう。体調の管理もできる「体温計付きボールペン」なんてどうでしょうか?

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