官浪の文房具雑学~蛍光ペン②編~
皆さんのペンケースに必ず入っている定番の筆記具「蛍光ペ ン」。教科書や参考書の重要箇所にラインを引いたり、書類の重 要部分を目立たせるためにラインを引く場合などに重宝されて います。なぜ光って見えるのか?それはインクの中に蛍光物質が 含まれているからです。蛍光物質は光を浴びて吸収し、固有の色 に変換して光る物質で、その光が蛍光です。その蛍光の分だけ光 が増えるため、光って見えるのです。夜行塗料は塗られた場所が 蓄光によって暗い場所でも光って見えるが、この蛍光物質は自 ら光ることはありません。また、ラインマーカーとして使用する場 合に、下の文字が透けてみえるのは、インク中の顔料や染料の量 が少ないからです。蛍光ペンは1971年ドイツのスタビロ社が世 界初の「STABILO BOSS」を開発したことから始まりました。 日本では、1974年にトンボ鉛筆が国産初の蛍光ペン「暗記ペン 蛍光」(写真左)を発売。1975年にゼブラが太・細の両頭タイプ の「蛍光ペン2」を発売し、両頭タイプが一般化しました。蛍光物 質が発する色は黄色と桃色に限られ、他の色はインクの組み合 わせで作られるため、光るように見える程度は色によって異なり ます。(三菱鉛筆HPより) 光るように見えない黄緑色、オレンジ 色、水色、紫色も「蛍光ペン」と表記されています。2006年には 消せるラインマーカー「フリクションライト」がパイロットコーポレ ーションより発売。2006年にノック式の蛍光ペン「ハンディライ ンS」(写真中)がぺんてるから発売されました。また、文字が読 みやすい穏やかな色のラインマーカー「マイルドライナー」がゼブ ラから発売され、女性から人気を集めています。更なる画期的な 蛍光ペンの誕生が楽しみです。