官浪の文房具雑学~ヤマト株式会社編~

日本を代表する糊の専門メーカー「ヤマト株式会社」。 1899年(明治32年)東京墨田区に於いて、木内弥助氏により腐らないビン容器糊「ヤマト糊」を発売しました。1941年~1945年まで陶器容器に変更されましたが、陶器は壊れやすいので、戦後はガラス壜に戻りました。1950年(昭和25年)加熱しない化学的な処理により、強力で劣化しないでんぷん糊を製造する『冷糊法』という製法によって作られるようになりました。1952年(昭和27年)プラスチックを採用し、チューブ入りを発売。1958年(昭和33年)にはプラスチック製のボトル型を発売。これはほぼ現行商品です。そして、オフィスから「手を汚さず、きれいに塗れる糊が欲しい」とのニーズに応える液状糊「アラビックヤマト」を1975年(昭和50年)に発売し、大ヒット商品となりました。糊を薄く均一に塗布できるキャップの開発に3年もかかったそうです。ヤマトのロゴは、商品が当たりますように という願いから、矢が丸的に当たる➡矢的➡ヤマトとされています。1992年(平成4年)に「メモックロールテープ」、2001年(平成13年)には「グラスデコ」と相次いでヒット商品を発売されています。今年には、手で持って塗れる新感覚のヤマト糊「タピコ」も発売されました。HPには「ヤマトはこれからも接着の持つ限りない可能性を、創造的な商品に変えて世に送り出します」と記されています。「ヤマト糊」を作り続けて125年の歴史を持つヤマトさんの益々のご発展を祈念します。

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