官浪の文房具雑学~ポインター編~
ポインター(指示棒)とは、教師や講師が聴講者を前にして、図表などの一点を指し示す時に使われるものです。最近は、ビジネス社会に於いてもプレゼンテーションが不可欠となっています。ホワイトボードやスクリーン上のグラフなどをポインターで指しながら説明する姿はテレビでもよく見られるようになりました。従来型のものは、伸縮式指示棒で引っ張ると伸び、押し込むと縮むというシリンダー構造で、釣り竿や携帯ラジオのロッドアンテナに共通する仕組みです。短くすると携帯に便利で、先端がボールペンになっているものもあります。キャップの先は赤やオレンジ色で目立ちやすい色になっています。近年では、棒では届かない巨大なスクリーンを使用するケースも増加し、発光のない指示棒ではその一点をはっきり示せないのが難点でした。そこで誕生したのが、レーザーポインターです。レーザー光は普通の光にはない特性があります。懐中電灯の光は向けた方向に拡散してしまうが、レーザー光は、光が広がらず直線的に進むという性質があり、スクリーンの示したい部分をはっきりと指し示すことができます。最近はこのレーザーポインターが主流になってきています。ペン型で携帯にも便利なもので、プレゼンには欠かせないモノとなりましたが、レーザーポインターの出す強力なレーザー光線で目を傷つける事故も急増しているので、この扱いには注意が必要ですね。