官浪の文房具雑学~ニチバン編~

先日開催した「第13回官浪の文具塾」では、ニチバンさんにお越しいただき「セロテープ®」について学びました。今回は、このセロテープ®を開発した「ニチバン」の雑学です。

ニチバン㈱は1918年(大正7年)に歌橋製薬所として創業し、絆創膏や軟膏、硬膏などの製造を回しました。1944年(昭和19年)企業整備により全国25の絆創膏業者が統合し、商号を日絆工業㈱とする。1947年(昭和22年)セロハンテープ【商標登録「セロテープ」】、紙粘着テープ等の製造を開始する。1948年(昭和23年)商号を日絆薬品工業㈱と改称し、セロテープ®の市販を開始しました。1961年(昭和36年)社名を現在のニチバン㈱と改称しました。1985年(昭和50年)パッド付救急絆創膏「オーキューバン」を発売。1997年(平成9年)に「ケアリーヴ」を発売開始しました。事務用品としてもセロテープ®に加え、粘着メモ「ポイントメモ」や両面テープ「ナイスタック」、背張り製本機「セルバインド」、スタンプのように貼れる「はんこのり」、そして切り口が直線になるテープカッター「直線美」などのヒット商品を生み出し、現在に至っています。商標登録となっている「セロテープ®」ですが、このテープは大きく分けて、セロハン・粘着剤・巻心の3つからできていて、そのどれもが天然素材といわれる自然の素材からできています。セロハンは木材を原料とするパルプという繊維から、粘着剤は天然ゴムから、そして巻心も再生紙でできています。セロハンの厚みは50ミクロンという1mmの1/20の薄さですが、4層から成り立っています。一番上の層は引きだしやすいように、セロテープをはがしやすくする層「剥離剤」、2番目の層はパルプという繊維からできたフィルム状の層「セロハン」、3番目の層は一番下の層「粘着剤」がセロハンにくっつきやすいようにする層「下塗り剤」、そして一番下の層がベトベトしている「粘着剤」です。くっつく力とはがれる力という全く違う力が必要になっています。この4層で作ることが良いセロテープ®を作る秘密なのですね。あの薄いテープが4層構造になっていたというのは、驚きですね。

(取材協力 ニチバン㈱ )

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