官浪の文房具雑学~クリスマスカード編~

師走になりました。この時期になると、街ではクリスマスソングが流れ、あちらこちらでクリスマスの看板が目立ち、心躍る季節ですね。クリスマスとは、イエス・キリストの降誕祭です。これはキリストの誕生日ではなく「キリストが生まれてきた日をお祝いする日」らしいです。この時期に、クリスマスを祝って欧米では「クリスマスカード」を贈り合うことが一般的です。日本にはあまりそのような習慣はなく、年賀状を出すことが一般化されています。クリスマスカードとは、クリスマスを祝って贈られるグリーティングカードのことです。クリスマスを祝う言葉や、イラスト絵画などが描かれているものが多いです。クリスマスカードの起源は、1843年にイギリスのビクトリア・アルバート美術館のヘンリー・コール館長が、友人のジョン・カルコット。ホースリーという画家に3世代にわたる人達が乾杯している様子描いてもらい、印刷されたものを1000枚販売したのが始まりだそうです。しかし、当時は印刷コストが高く、クリスマスカードが普及することはありませんでした。印刷技術が進歩して、大量生産ができるようになった1860年代になると、徐々にクリスマスカードを贈る風習が広まりました。郵便料金が引き下げられたことが普及した要因ともいえます、アメリカでも当初はイギリスから輸入していましたが、アメリカ国土でカードを製造・販売するようになりました。その後はアメリカで大量生産され、世界各国に広まっていき、日本にも伝わってきました。欧米のクリスマスカードは、日本の新年の挨拶と同様に「Merry Christmas & Happy New Year」と書かれることが多いです。1920年~1930年代にかけては、自分でイラストを描いたオリジナルのクリスマスカードも人気となりました。1910年に設立されたアメリカのHaiimark Cardsは、1915年からグリーティングカードの販売を開始し、現在でもクリスマスカードの老舗として健在です。日本ホールマークでも、さまざまなデザインのクリスマスカードを販売しています。クリスマス音楽の流れるオルゴールカードや立体カード、ディズニー・スヌーピーなどの可愛いキャラクターカードなど、心躍るカードがラインナップされています。皆さんも、親しい人にクリスマスカードを贈ってみませんか?

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